誰にも言わなかったけど、妊娠中から不安が頭から離れなかった。
みんな普通にしてる。生まれるのを楽しみにしてる。私は、
生まれたら最後、育てなくてはいけない
という重圧が苦しかった。
うれしい気持ちももちろんあったけど、ずっとじんわり不安が心の中にいた。
出産してからはもっとそれが強くなった。寝不足や出産による体のダメージも影響していたかもしれない。
一人の時には涙が出た。
(ここから消えられたら楽だろうなー ハハハ…)くらいはよぎった。
私を苦しめたもの、それは
私が絶対に育てなくてはいけない。
私が大事にしないと赤ちゃんが死んでしまう。
かわいいだけに絶対大切にしたい。
この責任からは絶対逃れちゃいけない。
という考えだった。(今思えばだけど。)
この考え、ほんとにそうなのかな?
例えば私が死んでも、それならそれなりに育っていく。
本当に本当に育てるのムリなら、他の人に育ててもらうこともできるかもしれない。
絶対に「私じゃなきゃできない」ってことはない。夫や母や、例えばシッターさんでも大事にお世話してくれる。
(実際は自分と母以外信用できなくて、夫にきつくあたってたけど…)
私が見てても死ぬときは死ぬ。
「他の人に育ててもらうなんて!」
「夫に任せるなんて!」
「他のママはうまくやってるのに!」
というのは、世間体を気にする心、他人と比べる心。
ほんとに他の人に育ててもらうわけじゃないんだけどさ、
究極の究極、そういう選択もあるんだよ
絶対しなきゃいけないことなんてないんだよ
責任なんて、世間体からきてない?
ってすこーし思えてたら
すこーしだけホッとできてたかも。
全部スッキリ、不安なーし!
とまではいかなくてもいいからさ。
思い込みすぎてて怖かったな、10年前の私。
でもがんばってて愛おしいな、10年前の私。